2021年末に令和3年度補正予算が成立し,事業再構築補助金に新しく「回復・再生応援枠」と「グリーン成長枠」が追加されました。これに伴い,緊急事態宣言特別枠と卒業枠,グローバルV字回復枠は廃止となります◎
その他,従業員規模に応じた補助上限額の設定や,補助対象経費の見直しなど,2022年の第6回公募から大幅に変更が発生します!本記事では変更の概要をまとめましたので,申請をお考えの事業者様はぜひチェックしてみてください!
「回復・再生応援枠」って何?
コロナ感染拡大の影響により,業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む中小企業向けに創設されました。
補助額は最大1,500万円,補助率は3/4での支援となります!以下の要件のうち,いずれかを満たす必要があります。
・2021年10月以降のいずれかの月の売上高が対2020年又は2019年同月比で30%以上減少している。
・再生支援協議会スキーム等に則り再生計画を策定している。(詳細は検討中とのこと)
※なお,従来まで要件であった「主要な設備の変更」は求められません。緊急事態宣言特別枠がより使いやすくなった印象の申請枠となります。
「グリーン成長枠」って何?
グリーン分野での事業再構築を通じて高い成長を目指す事業者を対象に,補助上限額を最大1.5億円まで引き上げた申請枠です。
売上高10%減少の要件は課せられません!グリーン成長枠では次の条件を満たす必要があります。
・事業再構築指針に沿った事業計画を認定経営革新等支援機関と策定する(補助額3,000万円超は金融機関も必須)
・補助事業終了後3年~5年で付加価値額の年率平均5.0%以上増加又は従業員一人当たりの付加価値額の年率平均5.0%以上増加の達成を見込む事業計画を策定する
・グリーン成長戦略「実行計画」14分野の掲げられた課題の解決に資する取組に該当し、2年以上の研究開発・技術開発又は従業員の一定の割合以上に対する人材育成を行う
通常枠の補助率や補助上限額はどのくらい?
第6回公募からは,通常枠での補助上限額が,従業員の規模に応じて大きく見直しされます。
売上高10%要件が緩和します!
これまでは事業再構築で新たに取り組む事業の売上高が,3〜5年の事業計画期間終了後に総売上高の10%以上を求められていました。
第5回公募からは,上記要件のほか,付加価値額※の15%以上でも認められるようになりました。
※付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費
まとめ
新しい申請枠は2022年の第6回公募以降に開始予定です!
2021年には5回あった公募ですが,2022年は3回程度と申請チャンスが少なくなる予定です。
申請をお考えの事業者様はお早めのご準備を!
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