令和3年度大注目の大型補助金「事業再構築補助金」では,A4自由形式で10〜15ページ(※)の事業計画書を策定する必要があります。
※補助金額に応じて,上限のページ数が異なります。
決まった様式が配布されていないため,補助金申請用の事業計画書ってどう書けばいいの?何を押さえて記載すべきなの?と迷ってしまう事業者様は多いのではないでしょうか。
今回は,事業再構築補助金の事業計画書策定時のポイントを解説します◎
絶対に見て!公募要領の「ココ」が最重要ポイント
補助金の審査でチェックされる大きな点として,事業再構築補助金の公募要領「表2 審査項目」で記載されている項目です。(最後の方に記載があります!)
- 補助対象事業としての適格性
- 事業化点
- 再構築点
- 政策点
以上の4つの項目の内容を,必ず,すべて網羅するように記載しましょう!!
直接は該当しないな…という事項でも,何かしらに関連づけて絶対に記述してください。ここがすべて記述できていれば,高評価を獲得できる可能性は非常に高いです◎
専門用語を並べるのはNG!業界初心者でも分かる内容に
製造業,サービス業,小売業,卸売業,建築業などなど…申請をお考えの事業者様では,該当する業種も様々かと思われます。
補助金の審査を行う方は,経済や経営全般のことには非常に詳しい方が多いですが,各業界について細やかな専門知識を有しているかというと,決してそうではありません。
各業界について全くの未経験,初心者,素人である審査員が9割以上とお考えください。
そのため,一般の方にも分かりやすいよう,事業内容はかなり噛み砕いた説明が必要です。
意識する点は3つ!
- 学生向けに説明する意識で記述する
- 専門用語には注釈をつける
- 製品やサービスの具体的な写真・イラストを添付する
また適宜,表やグラフ,図解を用いて,ビジュアルから見やすい事業計画書作りを目ざしましょう。
SWOT分析を落とし込んだ内容に!
事業計画書の冒頭では,自社の強み・弱み・機会・脅威を分析(SWOT分析)した結果の表を記載する必要があります。
このSWOT分析表の内容が,新規事業の内容としっかり関連しているか?分析結果が落とし込めているか?という点は,非常に重要なポイントになります。
したがって,各項目の分析結果は以下のような観点から記述する必要があります。
強み・機会 … 新規事業に活用でき,合致しているもの。
弱み・脅威 … 新規事業に取り組むことで,克服あるいは回避できるもの。
逆に,新規事業に活用されない強み・機会や、克服あるいは回避できない弱み・脅威は,記載NGです。SWOT分析の結果はしっかり精査しましょう。
おまけ
別紙参照は避けた方が無難です。(単純に,我々のこだわりですが…。)
なぜなら,短時間では別紙を確認して読み込むことが,非常に手間だからです。
審査員がとにかく読みやすく,伝わりやすい事業計画書の策定を心がけましょう◎
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